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深夜に

 案の定、一日目に二つも記事を書いて早速飽きがきた。自分の性分はあんまり飽き性ではないと思っていたが、どうやら日記に関しては先行きが思いやられる。

 けれどもしばらくは書いてみよう。

 

1 たかじん

 最近、月額制度の音楽配信サービスに加入した。合わなかったら辞めればいいやくらいの軽い気持ちだったが、案外これが良い。聴きたい歌手が全部あるわけではないが、会話の中で挙がったものをその日のうちに聴きこめることも多くて、便利な時代になったものだなと思う。喫茶店一回分を毎月払っていると思えばそんなに高くもない。

 ところで、自分はたぶん、同年代の趣味人っぽい人たちと比べて明らかに音楽に詳しくなくて、そこまで向学心もないので一度気に入ると同じものばかり聴きつづける。いまはたかじんにハマっていて、男性・女性の垣根をこえた浪花節というか、涙、涙、涙という感じの哀切がグッとくるようになった。子どものころはテレビの印象で芸人さんかと思っていたが、かなり立派なミュージシャンだったのだなと今更気づいた。

 

2 漫画

 高橋葉介の漫画を読み返したい。夢幻探偵シリーズはかなり好きで色々と読んだが、そのスピンオフ扱いの『もののけ草紙』がかなり好きで、なかでも主人公の手の目は自分の中でベストといってもいいくらい可愛い。ああいう旅芸人のような感じの、粋と野卑が入り乱れたような感じが好きだ。

 

3 料理

 いなばのタイカレーをサッポロ一番と一緒に煮込むたびに後悔するが、しかし手ごろな具が無いときはたまにやってしまう。カップラーメンみたいな味になるのだが、そんなら最初からカップラーメンでいいやないかいと思うのだが、しかしわざわざ買いにいくほどの価値も感じないのでちょっと損した気分で飢えをしのぐ。

 

4 喫茶店の階段

 行きつけの喫茶店には何軒か二階建てになっているところがある。フロア自体が二層に分かれているようなのだが、自分はあがるのを面倒くさがって一階しか使わないので、どのようになっているのか分からずじまいだ。例えば大阪のアングルという店は、一階は喫煙可で二階は禁煙になっていたはずで、そうなるとどうにも喫煙者としては腰が重い。しかし好奇心も日に日に強まってきたので、いずれ試すかと思う。噂によると東京のショパンも二階があるそうだし、何度も行っているのに階段の先を知らないことが多い。ショパンに至っては階段がどこにあったかも覚えていないありさまである。

 

5 寺田寅彦

 好きな作家は誰かと言われたらとても悩んでしまうが、好きな随筆家は誰だと言われたら寺田寅彦だと答えるつもりだ。そんな機会はほぼ無いし、好きなエッセイストはと聞かれたらなんだか違う気もするので、ほとんど人に言う機会はない。

 寺田寅彦夏目漱石の門下生で、なおかつ理系のとってもインテリな人なのだけれど、マメに映画を観に行って感想を書いたり、シーンやカットという映画の構造のありさまを日本の連歌とだぶらせてみたり、子どものころに読んだ三国志のことをしばしば話題に挙げたりだとかなんだか憎めないところが多かったように思う。向学心というよりも好奇心のひとだったのではないだろうか。だから好感がもてた。

 無頼に生きるひとの随筆も楽しいが、寺田寅彦のようにキッチリと誠実なひとが、遊ぶように書いた随筆も良い。肩肘がはるように見えてはらないように書いてある。ところで随筆やエッセイのたぐいは、案外無頼に生きてきたひとのほうが説教くさかったりするのだが、寺田寅彦はそういうところがない。どっちかというと自分の好きなものや懐かしいと思ったものを淡々と、しかし多分本人としてはユーモアも混ぜて書いたのだと思う。そういうところが良い。人柄が出ている。青空文庫でも読めたはずなので、興味のある人は適当になにか読んでみるといいと思う。

 

6 アニメ

 『プリンセスチュチュ』を観始めた。はじめは作業のながら見でいいかと思っていたが、始まってみると一気に世界観に引き込まれた。プリンセスチュチュは周囲でも評判で、昔ッから観ろ観ろと言われ続けてきたのだが、なんでもっと早く観なかったんだろう。ところで、猫の姿恰好をした先生が出てくるが、彼のキメ台詞のようなものがツボに入って笑ってしまった。普段あまりアニメで笑わないのだが不意をつかれてしまった。いまのところいちばん好きなのは猫の先生だ。